着物のお仕立を初めてご依頼される時。
色々とご不安なことも多いかと思います。
特に寸法が分からない場合が多いようです。
でも、以外と簡単ですよ。
初めてお着物を作られる場合ですが、
(手元の襦袢等に合わせる場合以外)
着物の寸法は、割り出しが可能ですので、
最低限必要な寸法箇所は、
『身長・ヒップ・裄・袖丈』です。
この中で問題は『裄』ですよね。
この裄って、首のグリグリの骨から肩まで一旦当てて、
そこから、手首のグリグリの骨までの長さなんですが、
この寸法を自分ひとりでは測れませんよね。
誰かに手伝ってもらう必要があります。
ご家族やご友人さんに手伝ってもらって下さいませ。
メジャーも必要ですよね。
今はメジャーがないお家も多いかも・・・ですね。
でも、この裄はせっかくのオーダーなので、
ご指定頂いた方がいいです。絶対に。着姿が変わりますので。
上の画像の感じで、腕を斜め下45度に下げて計ります。
(画像は片手ですが、必ず両手を同時に下げてください)
で、右と左の両方を図って下さいませ。(2回づつ位)
左右で数字(寸法)が違うかと思います。
(ほとんどの方が左右で寸法若干違うものです)
その左右の数字を按分されるのがいいかと思います。
若しくは、どちらかの数字が、裄の寸法となります。
着物の仕立ては『鯨尺』で行いますが、
『㎝』で寸法を指定頂きましても大丈夫です。鯨尺に計算できますので。
この裄さえ計れれば、後はご自身の身長とヒップ。
袖丈は体では計れませんので、標準の寸法(1尺3寸)や
長い目等お伝え頂ければOKです。
これで、割り出しではありますが、裄を完全オーダーした
お着物が出来上がってきますよ。
あとは、その着物を楽しくご着用頂きながら、
着付けの特徴等々で、部分的に寸法を微調整しながら、
ご自分のベストな寸法を決定しましょう。
やはり、一番よいのは、全ての箇所のオーダーですから。